4月の学級開きでどんなことを話せばいいか悩んでいます。
話しておくことや大切なことって何だろう?
本記事では、学級開きで話しておくべき大切なことを紹介します!
- 学級開きで話しておくべき大切なこと
- その理由とコツ
- シチサン(生徒指導に関するブログを書いています)
- 小・中学校教員経験6年、生徒指導主事経験3年
- 現在は民間企業でB to B営業職
学級担任として、この学級を任された先生へ。
おめでとうございます!
あなたが、世界で唯一、この学級の担任教師です!
あなたの理想の教育が実現されることを、心から祈っています!
この記事では、の方法をまとめました。
ぜひご参考にしてみてください!
学級開きで話しておく大切なことって何?
大切なこととは、あなたが「目指している学級像」です!
これを、心から実現したいと子どもに伝えましょう!
その結果、4月が終わるころには学級に統一感が生まれてきます!
そんなことなら伝えています。
こんな学級にしたいってことですよね?
そうです!
ですが、その効果を考えずに、一方的に伝えている先生が多いように感じています。
特に、先生の価値観の押し付けや、当たり前のことを言っている場面を多々見てきました。
次のような学級像は言いがちですが、あまり効果がありません。
- 誰とでも仲良く ← どうしても仲良くできない組み合わせもある
- いつも笑顔 ← 現実的に無理
- いじめは許さない ← どの先生もそのつもり
反対に、過去見てきた中で「すばらしいな」と感じた学級像もあります。
小・中学校でご一緒した先生方が目指していた学級像の一例を紹介します。
- 子どもの問題は極力子どもで解決する。
- 先生が何でも話す、子どもも何でも話す。
- 長縄8の字跳びで全国大会に出場する学級にする。
- 失敗を経験と捉えさせる。失敗を笑う子どもなんていない。
- 分からないことは何でも聞く。先生も知らないことは子どもに聞く。
これらの学級は、先生も子どもも日が経つにつれ、その学級像の実現に向けてすばらしいスタートを切っていました。
先生や子どもの能力に関係はありません。
目指しているだけですから、誰でもできます!
「目指している学級像」を明確にもち、本気で行動している先生が少ないからこそ、価値があります!
「目指している学級像」はありますか?
あなたは「目指している学級像」がありますか?
急に言われるとちょっと…
なかなか思いつかない先生もいらっしゃるかもしれません。
そんな時は、先生になりたいと思った頃を思い出してみてください。
「こんな先生になりたい」、「こんな子どもを育てたい」という思いがあったはずです。
その実現に向けて取り組むことが、そのまま「目指している学級像」になると思います。
その「学級像」がなぜ大切なのか、その理由を解説していきます!
あなたの「目指している学級像」が大切である3つの理由
子どもは今日からどんな学級で過ごすのか期待している
子どもはどんな学級生活になるのかドキドキしています。
これからどんな学級で過ごすのか不安になりながらも、期待しているんですよね。
この不安を消し去り、期待を大きくしてあげられれば、学級開きとしては大成功です!
あなたの「目指している学級像」は、子どもにとっては未来の環境です。
そのためにも、先生の自己紹介では「目指している学級像」を中心に、未来の話を語ってあげてください!
- 過去の話が1割
あなたがこれまで何をして、何を大切にしてきたのか
- 現在の話が1割
あなたが今何に興味があって、何ができるのか
- 未来の話が8割
あなたはどんな先生になりたいのか、子どもと何がしたいのか
きっと、あなたの未来の話に子どもは期待します。
「目指している学級像」で子どもをワクワクさせてあげてください!
児童生徒への指導の迷いが少なくなる
「目指している学級像」をもっておくと、それが生徒指導の軸になります。
学級経営をしている中で、様々な事案が発生します。
そして、あなたは次のような判断に迫られます。
- いい
- 悪い
- 注意するべき
- 考えさせるべき
- 叱るべき
- 褒めるべき
生徒指導の軸がブレてしまうと、その時々で判断に違いが出てきます。
子どもや環境によって、これらの判断が変わってしまってはいけませんよね。
その時々で判断が変わると、信用がなくなってしまいます…
「目指している学級像」を軸にしておくことで、迷わず判断することができるようになります!
統一感が生まれて子どもたちが学級の自治をするようになる
「目指している学級像」が根付けば、学級に統一感が生まれます。
そしてそれは、学級目標や、合言葉や、文化として子どもの言動に現れてきます。
影響力のある先生は、毎年同じような空気感の学級になりますよね!
こうなれば、子どもはこの学級を守ろうと行動するようになります。
つまり、学級像にそぐわない行いをしている子どもがいたら、子ども同士で注意をしたり、解決しようとしたりするなどして、学級像を崩さないようにします。
これが、子どもが学級の自治をしている状態です。
ここまでくれば、生徒の指導が非常に楽になります。
毎日毎日、先生が大きな声を上げて、細かいことをいちいち言う必要がなくなってくるんです。
「目指している学級像」が形になってくると、この統一感をきっと感じられるはず。
無理やり学級像を押し付けると、子どもが反発してしまうことがあります。
こうなると、統一感をもたせることは難しくなります。
現実的で前向きな学級像にして、先生から行動することをオススメします。
あなたの「目指している学級像」を伝えるコツ
「目指している学級像」が大切なことは分かったけど、子どもたちに伝えられるかな…
「目指している学級像」がどれだけ素晴らしくても、子どもに伝わらなくては宝の持ち腐れです。
コツは次のとおりです!
「目指している学級像」が達成できたときの、
子どもに与えるメリットをゴリ押ししていきましょう!
あなたの「目指している学級像」が実現したら、子どもにどんなすばらしい影響を与えますか?
少し難しいかもしれませんが、これは必ず言語化しておきましょう。
子どもたちが賛同するためには、メリットを感じさせることは必須です!
これでもかと言うくらいゴリ押ししましょう!
子どもも「そんなにメリットがあるなら信じてみよう」と行動するようになります!
理由の一つにも挙げたように、子どもはこれからの学級に期待しています。
その期待に応えるように、メリットを提示してあげてください。
まとめ:あなたの学級は「目指している学級像」から始まります!
本記事では、学級開きで話しておく大切なことを解説しました!
大切なことは、あなたの「目指している学級像」です!
理由は次の3つ!
- 子どもは今日からどんな学級で過ごすのか期待しているから
- 児童生徒への指導の迷いが少なくなるから
- 統一感が生まれて子どもたちが学級の自治をするようになるから
「目指している学級像」を伝えるコツは、
子どもにメリットをゴリ押しする、です!
あなたの「目指している学級像」は決まりましたか?
子どもたちが、目を輝かせて生活している様子を思い浮かべてみてください。
そして、そんな目の前の子どもたちと一緒に過ごせる期間は、たった1年しかありません。
たったの1年です。
その貴重な1年の1日目が、「目指している学級」へ向けて、最高のスタートとなることを祈っています。
最後に、シチサンの「目指していた学級像」を紹介して終わります。
幸せと思えるのは何か、みんなが何事も試して学ぶ
たった1回だけの学級担任の経験でしたけどね。
でも、みんな悩みつつも何事もトライして学ぶことができる、とても素敵な学級でした!
参考になったら嬉しいです!
読んでくれてありがとうございましたー!