保護者の方に生徒の指導をお願いするとき、よい返事をもらえなくて困っています。気持ちよく引き受けてくれるといいんですけど…
本記事で保護者にどうやってお願いすればよいか、僕の経験から紹介します!
- どうすれば保護者が指導のお願いを受けてくれる?
- 大前提:保護者は喜んで指導してくれない
- 保護者に指導をお願いする5ステップ
- 指導の参考例
- まとめ:保護者にも家庭で指導してもらうために
- シチサン(生徒指導に関するブログを書いています)
- 小・中学校教員経験6年、生徒指導主事経験3年
- 現在は民間企業でB to B営業職
保護者にもご家庭で生徒の指導をお願いしたいときがありますよね。
電話でお願いしたら、「学校で対応してもらえませんか?」と言われてしまう…
そうなると、指導を保護者にお願いしづらいなぁ、と思ったりしまいますよね?
その気持ち、すごく分かります!
指導は大変だからこそお願いって難しいですよね。
この記事では、指導のお願いを受けてもらうために、保護者にお伝えする手順をまとめました。
ぜひご参考にしてみてください!
どうすれば保護者が指導のお願いを受けてくれる?
保護者や生徒にとって困る未来から、よりよい未来の生徒の姿をイメージさせましょう!
困るとか、よりよいとかどういうことですか?
指導しないままにしてしまうと、最終的に困るのは生徒の責任者である保護者です。
学校だけで生徒への指導が叶わなかった不場合、学校だけでなくご家庭でも困る可能性があります。
反対に、困ることが減るような、よりよい未来のためなら保護者も指導に協力していただきやすくなると思います!
保護者がどうしても協力してもらえない場合は、学年主任や生徒指導主事へ報告・相談してください。
どの先生がお願いしても無理な保護者の方も一定数いらっしゃいます。
保護者に頼ることができないなら、気持ちを切り替えて他の先生を頼ってみてくださいね。
大前提:保護者は喜んで指導してくれない
先生でも喜んで指導しないですよね。
残念ながら、保護者もそうです。
できるなら指導なんてしたくないと思っている方が大半です。
指導したくない理由として、
- 保護者は家庭のことや、子どものことで忙しい。
- 子どもの教育は学校がしてほしい。
- 指導することがしんどい。
など家庭によって様々だと思います。
そのため、指導のお願いは難易度が高いと感じている先生も多いのではないでしょうか。
ですが、先生は、大切な生徒のためにお願いと指導のご提案をするわけです!
申し訳なさそうに話すのではなく、胸を張って堂々と「よろしくお願いします!」と伝えましょう!
保護者に指導をお願いする5ステップ
要点を押さえて、指導に協力してくれる可能性を高めた方法を紹介します!
指導のお願いと理由を伝える
電話などで保護者に伝えることが多いと思います。(可能なら直接会った方がいいですが)
保護者としては、先生から何の用事で連絡がきたのかドキドキします。
まずははっきりと指導のお願いで連絡したことと、その理由である生徒の困りごとを伝えましょう。
ここが一番勇気が必要です。
先延ばしにしてダラダラ話してしまうと、保護者が不安になったりイライラするだけです。
はっきり伝えた方が、その後の話がスムーズに進みます。
あと余裕があれば、お願いする前に生徒の頑張りを一言褒めてみてください!
その後は保護者も親身に聞いてくれるようになります!
生徒が困っている状況を想像させる
このままでは生徒が困る、もしくは保護者が困るから指導が必要であることを伝えなくてはいけません。
一番やりがちで良くないお願いは、先生が困るから指導してほしいといった内容です。
「〜してくれなくて困ってるんです。」
保護者からすれば、「それは自分でなんとかしてよ」って話です。
このままでは保護者も生徒も大変ですよ、といった不安を言葉で伝えてあげましょう。
ただ不安を煽りすぎるのは禁物です!ほどほどに!
生徒のより良い未来を想像させる
困りごとを理解してもらったら、反対に明るい未来を想像させてあげてください。
困りごとが解消されたら、辛い思いをしないで済む。笑顔が増える。友達と仲良くできる。
家庭での指導は必要だと、理由付けをしてあげましょう。
不安が明るい未来に変わるなら、保護者にとってこれほどの指導の理由はないはずです!
保護者と先生とが協力して、それが叶うことを想像してもらいましょう!
保護者に重要感をもたせる
「保護者の方だからこそ、その指導が子どもに伝わります!」
実際、教師の立場では指導が子どもに響かないこともあります。残念ですが。
困りごとの解消のカギは、保護者が握っているということを意識してもらいましょう。
成功するかは保護者次第、となれば保護者が指導しない理由はないはずです!
指導内容は簡単かつ具体的に伝える
指導内容は難しいものはダメです。
大前提にも挙げた通り、保護者もとても忙しい毎日を送っています。
子どものためとはいえ、何でも指導はお願いできません。
時間がかかることや、厳しく叱ることなどは避けましょう。
そして、困りごとの解消のための具体的なお願いを伝えましょう。
先生もどのような指導をしていくか伝えると、保護者にとって参考になると思います。
指導の参考例
ここまでの内容を踏まえて、保護者にお願いする簡単な例文を紹介します!
〇〇さんはいつもクラスを引っ張ってくれて、とても頼もしいです。
【①指導のお願いと理由を伝える】
ですが、今日は感情的になってしまって、言い争いになったお友達を叩いてしまいました。
今回は、〇〇さんが少しでも感情をコントロールできるようになるためご協力をお願いしたいと思い、ご連絡しました。
【②生徒が困っている状況を想像させる】
今日はカッとなって手が出てしまいましたが、コレが続くと、せっかく仲の良いお友達との関係が悪くなってしまう心配があります。
【③生徒のよりよい未来を想像させる】
感情をコントロールして、叩くことが減れば、より友達に信頼されるような素敵な生徒になっていけると思っています。
私としましても、注意して見ていきたいと思っています。
【④保護者に重要感をもたせる】
ですが、保護者の方であれば、さらに本人の心に寄り添えると思っています。
【⑤指導内容は簡単かつ具体的に伝える】
ご家庭で、もし本人が感情的になることがあれば、その時の感情と、どうしたいのかを言葉に出させてあげてください。
言語化することで、本人が気持ちと向き合うチャンスが生まれると考えています。
大変かとは思いますが、叱らずにぜひ本人の心に寄り添ってあげてください。よろしくお願いします。
といった感じです!
一方的に話すのではなく、会話をしながら要点を伝えていきましょう。
快く受けてくれて、3分程度で会話が終われば最高だと思います!
長話になると、お願いの内容が伝わりづらくなるので要注意です!
まとめ:保護者にも家庭で指導してもらうために
保護者に指導をお願いするときにやっておいた方がいいことを紹介しました!
大前提として、保護者は忙しいなどの理由で協力は難しいことを理解しておきましょう。
そんな保護者に協力してもらうためのステップが以下の5つです!
- 指導のお願いと理由を伝える
- 生徒が困っている状況を想像させる
- 生徒のより良い未来を想像させる
- 保護者に重要感をもたせる
- 指導内容は簡単かつ具体的に伝える
例も書いてみたので、参考にしてみてください!
実際にほぼこの構成でお願いして、協力してもらっていました!
保護者も前向きに指導に取り組んでもらえるように話してみましょう!
保護者と協力することによって、生徒の困りごとが解消されるといいですね!
参考になったら嬉しいです!
読んでくれてありがとうございましたー!