生徒の指導中、ついあれもこれも指導してしまいます。そのせいか、生徒の態度が悪くなったり、長時間かかったりしてうまくいきません。
本記事では、スムーズで生徒に響く指導の方法を紹介します!
- 何を意識すればスムーズに指導できる?
- スムーズに指導するためのコツ5選
- どうしても指導にならない場合
- まとめ:指導は短時間でスムーズに終えよう
- シチサン(生徒指導に関するブログを書いています)
- 小・中学校教員経験6年、生徒指導主事経験3年
- 現在は民間企業でB to B営業職
生徒の指導って大変ですよね。
僕も、生徒のことを思って指導しているのに全く響かなくて困ったことがありました。
それどころか、指導中の生徒の態度に腹が立ち、ヒートアップしてガミガミと長時間かけて叱るだけの指導になってしまうこともありました。
これでは、指導になっていないんですよね。
長時間の指導をしても生徒に響かなければ、残念ながらあまり意味がないですよね。
この記事では、短時間でスムーズに指導するための方法をまとめました。
ぜひご参考にしてみてください!
何を意識すればスムーズに指導できる?
指導は短く、生徒の次のアクションを決めたら終わり!
それ以外のことは極力話さない!
先生自身が子どもだった頃を思い出してください。
長時間拘束される指導はイヤでしたよね?
指導に不満があって態度が悪くなってしまうこともありませんでしたか?
過去に自身が受けたイヤな指導をしてしまってませんか?
もし、今日から指導が短くなり、かつ前向きに終われるようになったら最高ですよね!
そもそも短くできないから困っているんです!
短くできなくて困る、その気持ち分かります!
だからこそ、本記事ではそのコツをお伝えします。
短い方が伝わりやすいし、生徒も反発しにくいので、ここは改善する価値があります!
熱心な指導=長時間の指導、という訳ではないと思います。
「熱心な指導」は素晴らしいです。しかし、長時間の指導は生徒のことを考えた指導とは言えません。
生徒のために、要点を絞って、短いスムーズな指導を目指していきましょう!
スムーズに指導するためのコツ5選
指導する前にこれらのコツを意識しておくだけで、よりスムーズに指導できるはずです!
指導内容は1つに絞る
指導する事案が発生したら、その指導1つに集中しましょう。
あれもこれも指導してしまいがちなパターンは次の通りです。
- 「前にも指導したけど…」と過去の内容まで掘り出してしまう。
- 態度の悪さに腹を立てて「なんだその態度は!」と叱ってしまう。
- 生徒が事実を否定してばかりで進めようとしない。
- そもそも生徒が本気で考えていない。
などなど、本命の指導以外の話をしてもゴチャゴチャするだけです。
それどころか、分からない指導に長時間拘束されることで、生徒の心が離れていく可能性もあります。
何の目的で指導するのかを明確にして、それだけに集中しましょう!
指導時間は5分が目標
短い時間で指導が終われば、教員は助かりますよね。
それは生徒も同じです。指導されることはしんどいので、早く終わってほしいと思っています。
それなら、短い時間で指導が終わった方が教員も生徒もハッピーですよね!
指導時間が長引くほど、指導の密度は薄まります。
5分程度で終わるように、内容を詰めた濃密な指導を目指していきましょう!
生徒が事実を認めないなどの場合は、確実に時間がかかります。他生徒の証言や証拠を確保して、事実を認めやすい状況にしてあげた方が、生徒も先生も指導が楽です。
指導の順番を考えておく
指導する多くの目的は、よくない行動などを改善することですよね?
そのための道筋である順番をざっくり決めておきましょう!
僕がいつも指導していた順番は次の通りです!
- 指導内容(改善させたいこと)は最初に伝える。
- 事実を確認する。生徒の言い分を聞く。
- 次からどんなアクション(改善)をするか決めさせる。
- 約束をする。
- ここまでの内容を復唱して、間違いなければ終わり。
僕はこの順番で様々な指導がスムーズになりました!
その通りにいかないこともありますが、大まかな指導の型として意識することが大切です!
それだけで格段に指導しやすくなると思いますよ!
生徒本人にどんなアクション(改善)をするか決めさせる
指導の順番3でも書きましたが、指導される生徒本人がどうするか決めた方がいいです。
先生が「~こうしなさい」と指導されると、させられてる感が生まれてしまうからです。
そうなると、怒られたくないから、という理由で生徒は行動するようになります。
これでは、あまり生徒本人のためになっているとは言えないですよね。
生徒が決められないなら、その時は「~こうしてみたら?」と提案してあげてください。
大事なことは、「最終的に生徒が決める」ということです。
生徒本人が決めて、決めたことは自分で守らせてあげましょう!
指導後の変化を見届ける
指導したから終わりではありません!
指導後、生徒がどんな行動をとるか、変化を見届けてあげましょう!
生徒が決めたアクションをすることができれば、すぐに褒めてあげてください。
そうすると、
- よりよい行動をとることができた
- このアクションで改善することが確認できた
- 自分で決めた約束を守ることができた
- 先生が自分の変化を認めてくれた
などの達成感が生まれ、よりよい行動を取りやすくなると思います。
決めたアクションで改善されなければ、別のアクションを考えさせましょう。
また、決めたアクションをせず約束を守らないこともあると思います。
その時は、改めて約束を確認するか、別のアクションを考えるなど次の一手を打ってみてください!
失敗しても、その改善の繰り返しの先に解決があると思います!
どうしても指導にならない場合
上の「指導内容は1つに絞る」でも書きましたが、指導すべき対象が多すぎて指導にならないこともありますよね。
それはそれで仕方ありません。
その場合は、冷静に次のような別の対応を考えましょう!
- 生徒指導主事や先輩教員に相談する。
- 保護者と面談する。
- 指導の内容を少し変えてみる。
感情的に指導すれば、そのことが生徒にとって反発する理由になります。
指導される生徒からすれば、反発をして、何もアクションしないことが一番楽です。
まず指導を成立させることを最優先に考えましょう。
まとめ:指導は短時間でスムーズに終えよう
スムーズに指導するためのコツが以下の5つです!
- 指導内容を1つに絞る
- 指導時間は5分が目標
- 指導の順番を考えておく
- 生徒本人にどんなアクション(改善方法)にするか決めさせる
- 指導後の変化を見届ける
どうしても指導にならない場合も書いてみたので、参考にしてみてください!
解決しないときは、無理せず、いろんな方を頼りましょう!
少しでも指導が今よりもスムーズになるといいですね!
参考になったら嬉しいです!
読んでくれてありがとうございましたー!